しじまの向こう

とある一般人のゲーマー日記みたいなものです

【MHWI】攻撃力と基礎攻撃力の違いって…?意外と知らないモンハンの攻撃力表示の世界!

みなさん、いか狩りお過ごしですか?わじっぽです。


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突然ですが、みなさんはこんな風に思ったりしたことはありませんか…?


・武器に攻撃珠を付けたら3上昇するかと思いきや、すごく上昇したな…
・大剣に攻撃珠を付けるのは上がり幅が相対的に少ないから損なのでは…?



同じようなことを僕もふとしたところから思いまして、では実際に考察して確かめてみよう!というのが今回の目的になります。




1.攻撃力と基礎攻撃力?


まずは、こちらのスクリーンショットを見ていただきましょう。



①攻撃に何もステータス上昇が含まれていない状態
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②攻撃珠を1つだけ積んだ状態
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③攻撃スキルの説明
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今回は大剣の「ザルファシュレッダーⅡ」に登場していただきました。

さて、攻撃スキルLv.1は、基礎攻撃力を+3すると書いてあります。

しかし、①②を見ていただくと分かる通り、攻撃力は「1392⇒1406」まで増加しており、「+14」されていることが分かりますね。



次はこちらのスクリーンショットを見ていただきます。



④攻撃に何もステータス上昇が含まれていない状態
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⑤攻撃珠を1つだけ積んだ状態
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今度は太刀の「飛竜刀【月】」に登場していただきました。

今回も先程と同様に攻撃スキルをLv.1だけ積んで比較します。

④⑤を見ていただくと、攻撃力が「957⇒967」になっており「+10」されていることが分かります。こちらは大剣のように「+14」ではないようですね?



さて、この大剣と太刀の比較から分かることをまとめてみましょう。

・攻撃力と基礎攻撃力は異なるパラメーターである
・基礎攻撃力の上がり幅は同じでも武器種によって攻撃力の上がり幅が違う

この2つです。


さて、武器種によって攻撃力の上がり幅が違うというお話をしましたが、大剣と太刀の数値の上がり倍率に注目してみると、


大剣:14÷3=約4.67倍」「太刀:10÷3=約3.33倍


となります。しかしこれだと上がり幅が少なくて誤差が大きく、正確な数値とは言えません。


そこで攻撃スキルをLv.7まで積んで、基礎攻撃力の上がり幅を大きくして比較してみましょう。


⑥攻撃Lv7状態の「ザルファシュレッダーⅡ」
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⑦攻撃Lv7状態の「飛竜刀【月】」
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こちらの⑥⑦で比較してみましょう。

基礎攻撃力の上がり幅:+21
この大剣の上がり幅:「1392⇒1493:+101
この太刀の上がり幅:「957⇒1026:+69


よって
この大剣の「攻撃力上昇値/基礎攻撃力上昇値」:「101÷21=4.8095…
この太刀の「攻撃力上昇値/基礎攻撃力上昇値」:「69÷21=3.2857…」という数値になります。


この出てきた数値で実際に武器の攻撃力を割って武器自体が持つ基礎攻撃力を求めてみましょう。

この大剣の基礎攻撃力:「1392÷4.8095=289.43」
この太刀の基礎攻撃力:「957÷3.2857=291.26」

となりますね。…おや、攻撃スキルの上がり幅をもとに求めてみた「ザルファシュレッダーⅡ」と「飛竜刀【月】」の基礎攻撃力が非常に近い数字であることが分かりませんか?


そうなんです。今回の計算では、攻撃力の上がり幅から計算してしまったため、ゲームシステム的に小数点以下を四捨五入して数値に起こしてしまっているので多少の誤差が生じていますが、両者の基礎攻撃力を比較すると


「ザルファシュレッダーⅡ = 飛竜刀【月】」

という非常に面白い結果になるんですね。


実は、これはどの武器にも共通して当てはまります。それぞれの武器種は、その武器種の持つ「固有な定数k(今回でいうと、攻撃力の上昇分/基礎攻撃力の上昇分)」を「その武器が持つ基礎攻撃力」にかけ合わせて攻撃力」という数字を導いているんです。


公式的に言うと、この定数kのことを「武器倍率」と呼んでおり、これは武器種ごとに定数として決まって与えられています。
「大剣の武器倍率=4.8」
「太刀の武器倍率=3.3」

と、公式的に決まっています。先程の「攻撃力上昇値/基礎攻撃力上昇値」が大体正しかったことがこれで分かりますね。


では実際に「ザルファシュレッダーⅡ」と「飛竜刀【月】」の攻撃力を武器倍率で割ってみましょう。

「ザルファシュレッダーⅡの基礎攻撃力 = 1392 ÷ 4.8 = 290
「飛竜刀【月】の基礎攻撃力 = 957 ÷ 3.3 = 290

となり、実際に基礎攻撃力が公式的にも同値であることが証明できました!


攻撃力 = 基礎攻撃力 × 武器倍率


これが、攻撃スキルによる攻撃力の上昇値が武器種ごとに異なっていた理由の正体です。



◇まとめ

攻撃スキル(基礎攻撃力上昇)は、全武器共通の同じ上がり幅である
攻撃力は見かけの数字で、武器種をまたいで比較に意味はない
武器種をまたいで攻撃力の比較をしたい場合は、基礎攻撃力を比較する



2.じゃあ攻撃力表示って必要ない…?


前述の通り、攻撃力表示には実はあまり意味がないということが分かってしまいました。

では、どうして基礎攻撃力ではなく、攻撃力表示をするのでしょうか…?


これはあくまで僕自身の推測にはなってしまいますが、

・攻撃基礎力表示すると、重火力武器(大剣、ハンマー、狩猟笛など)が弱そうに映ってしまう
・攻撃力が高い方が一撃が重そうに見える

といった、ゲームをプレイする我々が一目見て武器種のイメージが分かるように調整した結果なのではないかと思います。

もしも、片手剣の攻撃力表示が1000なのに、大剣が500とかだったらなんか嫌ですよね?(笑)


実際にMH3rd、MHXでは、基礎攻撃力表示で武器の攻撃力が表示されていましたので、公式的に武器倍率を用いて表示に調整を施しているのだと考えるのが自然ですよね。




3.終わりに

さて、いかがでしたでしょうか?

このほかにも、ダメージ量の仕組みや斬れ味ゲージの仕組みなど……モンハンには様々な設定された数値があるのですが、たくさん上げてもキリがないですし、第一僕らはプレイする側ですから、そこまで深く考える必要性は薄いですね。

しかしながら、こうした裏設定を見ると開発側の苦労も分かってなんだかうれしい気分になれませんか?


また時間があれば、数式を交えつつこういった裏設定について解説できればなと思っています。


それでは!