【ポケモン剣盾】サザンドラが現在特殊アタッカートップである理由
こんにちは、ワジです。
今回はポケモン剣盾初期環境において猛威を振るっているサザンドラについて掘り下げてみたいと思います。
0.まず初めに…
ポケモンBW(第五世代)にて初登場した悪・ドラゴンタイプのポケモン。
ストーリー上ではプラズマ団ボスのゲーチスが切り札として繰り出してくるのが非常に印象的です。技範囲が広いので自分のパーティが半壊させられたのを非常に覚えています…。
また、進化に必要なレベルが64と現在登場しているポケモンの中でも一番遅いことも有名ですね。
対戦面においては、主に特殊アタッカー(特殊技を主体とした攻撃役)として5.6.7世代と大活躍をしてきました。
1.サザンドラについて
種族値:H92-A105-B90-C125-D90-S98 (合計600)
特性:浮遊
高い特攻と非常にバランスの取れた数値を持つ600族。特性は浮遊のみですが、地面技を受け付けないという単純で強力な特性です。
悪(あくのはどう)・ドラゴン(りゅうせいぐん)の2つの通りの良い一致技を駆使して、相手に受けづらい高火力を押し付けていくのが基本的な戦い方になります。
ポケモン剣盾以前のサザンドラ
一貫性の高さを活かして、火力を底上げするこだわり眼鏡型、足りない素早さをアイテムで補うこだわりスカーフを持たせた型が主流でした。
主に特殊アタッカーとして活躍していましたが、ポケモンサンムーン(第七世代)においては天敵のカプ系ポケモン()やサザンドラよりも早いポケモン()がいたため動かしづらくトップポケモンとは言えませんでした。
ポケモン剣盾(第八世代)でのサザンドラ
ポケモン剣盾に入ると、前述した苦手とするカプ系統のフェアリーポケモンと、サザンドラより早く、サザンドラを確定で倒してくるポケモン達が軒並み消えたことからサザンドラはかなり動きやすいポケモンとなりました。
加えて、技「わるだくみ」習得によって、より受けが成立しずらいポケモンになりました。
素早さに関しても、S98という100族が絶妙に抜けない数値であったことがネックでしたが、100族近辺のポケモンが軒並みリストラされたことでサザンドラが中速ポケモンから高速ポケモンに変化しました。この点もサザンドラが受けづらくなった要因です。
今後、過去作からのポケモン輸送が可能になるとサザンドラの立ち位置は再び下がりそうですが、現環境では上記の理由からトップに入る採用率を誇るポケモンです。
2.現在のサザンドラの主な型
・こだわり眼鏡型
+
数値:167-x-111[4]-177[252]-110-165[+252] (臆病CS振り)
確定技:あくのはどう りゅうせいぐん
選択技:かえんほうしゃ(だいもんじ) ラスターカノン とんぼかえり きあいだま
従来の特殊高火力アタッカーとしての仕事をするサザンドラです。
フェアリーポケモンが少ないため、サザンドラの攻撃を後出しから受けて切り返せるポケモンが現状トゲキッスとニンフィア()くらいしかいません。それを活かして有利対面で圧力をかけていく型になります。
数値に関しては、素早さはすぐ下にミミッキュがいる上に、サザンドラミラーが発生することも考えて最速でかつ、火力に全振りで安定だと思います。
ただ、相手のダイマックスポケモンに「攻撃を耐えられる→攻撃で倒される」が発生しやすいので、相手の動きに注意が必要となり、サザンドラ=眼鏡というわけでは正直なくなってきたかなと思っています。
・こだわりスカーフ型
+
数値:167-112-111[4]-177[252]-110-165[+252] (臆病CS)
確定技:あくのはどう りゅうせいぐん
選択技:かえんほうしゃ(だいもんじ) ラスターカノン とんぼかえり わるだくみ
主にサザンドラを上回る素早さを持つポケモンや、スカーフ持ちポケモンのケア、ダイジェット後のポケモンのストッパーとして採用。
ダイマックスは使用すると持ち物の補正を受けなくなる(この場合こだわりスカーフによる素早さ上昇を受けなくなる)代わりに、こだわり状態が解除されるという仕様を利用することでスカーフ持ちが動きやすくなりました。
単純にスカーフ持ちとして動くもよし、ダイマックスで耐久を底上げしてダイマックス技を叩き込むもよし。特に「わるだくみ」を自然と採用候補として取り入れられることがこのポケモンの幅を広げていると思います。
加えてサザンドラのメインとなるダイマックス技(ダイアーク、ダイドラグーン)は追加効果が非常に優秀な点もグットポイントです。
ダイアークは相手の特防を一段階ダウンさせ、ダイドラグーンは相手の攻撃ランクを一段階下げる効果を持ちます。つよい。
・みがわり+わるだくみ型
+ (、、…etc)
数値:167-x-111[4]-177[252]-110-165[+252] (臆病CS)
確定技:あくのはどう わるだくみ みがわり
選択技:りゅうせいぐん かえんほうしゃ ラスターカノン ちょうはつ とんぼかえり
新しく習得した「わるだくみ」を活かせるように、「有利なポケモンに繰り出し→みがわり→わるだくみ」の動きを狙う型です。主に相手の受けポケモン(サニーゴ、ドヒドイデなど)やタイプ的に有利なポケモン(ロトム系統など)を起点にして全抜きを狙うタイプのポケモンです。
選択技には自分の構築を照らし合わせて必要な技を選ぶといいと思います。基本的にはりゅうせいぐんを、鋼系統のポケモンへの処理速度を上げたければ炎技、受けつぶしのちょうはつなどが候補として考えられます。
持ち物には、受けポケモンへの繰り出しを考えて状態異常対策を考えた「ラムのみ」、火力を補える「いのちのたま」、繰り出し性能と身代わりとのシナジーを考えた「たべのこし」、身代わりでHPを削ることで能動的に素早さを上げられる「カムラのみ」などが考えられます。
個人的に現状サザンドラの最強だと考えている型です。
3.サザンドラ対策
サザンドラの対策で一番手っ取り早いのは、フェアリータイプのポケモンを使うことです。現状フェアリーポケモンでトップのポケモンには、ミミッキュやトゲキッス、ニンフィアがいます。(など)
特にニンフィアやトゲキッスであれば特殊耐久が高いため受け出しが安定します。ミミッキュは「ばけのかわ」がなければ安定しないので、ミミッキュでサザンドラ対策は対面以外安定しないと言えます。
それ以外には、サザンドラより素早いポケモンで上から制圧するといった動きになります。現在トップの採用率を誇るドラパルト()が最たる例ですが、サザンドラがスカーフ採用をしているケースを考えると確実な対策とは言えません…。
4.サザンドラの運用
ダイマックス技(ダイアーク・ダイドラグーン)が優秀なので、サザンドラとダイマックスはかなり相性がいいと言えます。「わるだくみ→ダイマックス」の選択肢を取れる点も優秀ですね。
無振りでA特化ドラパルトの「ダイマックス→ダイドラグーン」を確定で耐える程度の耐久力を確保できます。「ダイスチル」を駆使してBを上げればミミッキュのいのちのたま持ち「じゃれつく」を耐えることもできます。
◇被ダメ
A特化ギャラドスのダイジェット:76.0~90.4%
→こちらもダイマックスすれば攻撃を2回耐えることが出来ます。
A特化ドラパルトのダイドラグーン:136.5~161.6%
→こちらもダイマックスすれば攻撃を確定で耐えることが出来ます。
◇与ダメ
・あくのはどう
H252アーマーガア:37.0~44.3%
→眼鏡なら確2、わるだくみを積めば高耐久ポケモンでも確2
H4ミミッキュ:48.8~58.0%
→わるだくみを積めば「ばけのかわ」なしミミッキュを確殺
無振りドラパルト:103.0%~
→無振りドラパルト程度なら確定で飛ばせます。
・りゅうせいぐん
H252フォルムチェンジロトム:64.9~77.0%
→眼鏡なら高乱数1発、みがわり持ちなら起点にできる
・ダイアーク(威力130)
りゅうせいぐんと同じ火力だと考えると分かりやすいですね。
5.まとめ
というわけで、今回は現環境のサザンドラについて記述してきました。
現状サザンドラを上から叩いてワンキルできるポケモンが少ないうえに、サザンドラをタイプ的に受けられるポケモンが少ないことを考えると非常に強いポケモンであることが分かっていただけたと思います。
今後、耐久調整を施した型や変わった構成の型が登場してくる可能性が高いと考えられますね。
それでは!