HAベース オボンいかくギャラドス 育成論【ポケモン剣盾】
こんにちは、わじっぽです。
今回紹介するのは、使用していて使い勝手の良かった「オボンのみ持ちのHAベースいかくギャラドス 」になります。
紹介する型のコンセプト
現在ギャラドスは、ダイジェットをタイプ一致で使えるポケモンとして主に抜きエースでの運用が主流だと言えます。
特性「じしんかじょう」を活かして相手を倒して攻撃力を上げるというコンセプトは、ダイジェットとの相性も良く、ダイマックスを用いたエースポケモンとして非常に人気が高いです。使い勝手がいいという点も評価が高いですね。
しかし、ギャラドスは持ち前の技威力の低さ(メインウェポンの「たきのぼり」など)から、抜きエースとして運用するためにはダイマックスを切ることが前提条件となることが多く、ダイマックスをギャラドスに扱えない場合に選出時の汎用性が大きく欠けてしまうという弱点があります。
そこで今回は、特性「いかく」を活かしたサイクル戦も戦えるタイプのギャラドスを紹介したいと思います。
・特性「いかく」
誰もが認める強特性で、場に出すだけで相手の攻撃ランク(A)を1段階下げることが出来ます。ギャラドスといえばまずはこれです。
ギャラドスは一見高耐久高火力のポケモンと思われがちですが、特防は高いものの、防御方面の耐久値は一概にも高いとは言えません。(種族値H95B79は無振りFCロトムよりも少し高い程度)
そこで、特性「いかく」を用いることにより、相手の攻撃を下げ、防御方面の耐久を疑似的に上げることが出来ます。
これによって相手の物理・特殊技に対してもある程度の効力を持つことができ、サイクル戦に参加することが出来るようになります。
・オボンのみ()
ギャラドスは上記の通り、サイクル戦に参加できる性能を持っているのですが、自身で高速回復できる技(はねやすめ、じこさいせいなど)を持ち合わせていないため、サイクル戦を続けるとギャラドス側がジリ貧になってしまいます。
そこで、オボンのみを持つことによってHPを疑似的に上昇させてサイクル戦に参加できる回数を増やしています。
たべのこしではなくオボンのみである理由は、相手との撃ち合いに強くなれるからです。このギャラドスは相手のダイマックスエースである「ギャラドス」や「トゲキッス」と後投げから撃ち合うことも想定しているため、瞬間的なHP回復の方が役に立つ場面が多いと考えているからです(オボンで相手の攻撃の確定数をずらせる)。
・「りゅうのまい」と「ダイジェット」
ここまでサイクル戦においてのギャラドスについて説明してきましたが、もちろんダイジェットを駆使した抜きエース運用もできます。
特に、特性「いかく」により相手を「りゅうのまい」の起点に出来るケースが多いので、サイクル戦内で状況を見極めて「ダイマックス→全抜き」を目指すことも少なくないです。
「S上昇→ダイストリーム→雨状態の水技」という流れが単純ですが非常に強力です。
それでは型の詳しい紹介に入ります。
型の紹介
←第4世代(HGSS)のギャラドスの絵が一番好きなのでこちらを採用
持ち物:オボンのみ
性格:いじっぱり(A↑ C↓)
特性:いかく
努力値:H164 A252 S92
実数値:191[164]-194[+252]-99-x-120-113[92]
技構成:たきのぼり とびはねる パワーウィップ りゅうのまい
調整意図
・A方面:特化(性格補正+努力値252振り)
・S方面:準速60族抜き、+1段階で最速100族抜き抜き
・H方面:AS振りの余りを耐久方面に
持ち物や調整意図は上にあげたコンセプトの内容を反映しています。
なんとS1段階上昇後は最速ガブリアスと同速の調整です。今まではあり得ませんでした(笑)
HAベースですが、最低限の素早さは確保しており、「りゅうのまい→ダイジェット」の流れでSを2段階上昇させることが出来れば大抵のポケモンの上を取ることはできます。
技構成
・たきのぼり
ギャラドスのタイプ一致メインウェポン。技威力が80と控え目ですが命中安定で怯みの追加効果も狙えるので扱いはしやすいと思います。ダイマックスを切る際にはダイストリームで雨状態にできるので、ダイマックス後でも高火力の「雨+たきのぼり」を撃つことが出来ます。必須。
・とびはねる
基本的にはダイジェットを扱うために入っている技なので、素で打つことは少ないです。ラスイチ対面では使ったりすることもありますが、命中85と不安定なので積極的に打つことはないでしょう。もちろん必須。
・パワーウィップ
ここは選択技ですが、サイクル戦になった時に対峙しやすいウォッシュロトム(ミトム)や、ラプラス、アシレーヌ、ヌオーなどをはじめ、この技を入れていると入れていないとでは見れる相手の範囲が大きく変わってきます。優先度高め。
・りゅうのまい
特性「いかく」によって物理方面の相手も「りゅうのまい」の起点にすることが出来ます。コンセプトとの相性も良く、「りゅうのまい」を使用する機会も多いので必須です。
選択技
・ちょうはつ
相手のカビゴンの「あくび」や「のろい」、カバルドンの「あくび」「ふきとばし」、ナットレイの「やどりきのタネ」「てっぺき」などを防いで起点にすることが出来ます。
ギャラドス対策を変化技で行っているポケモンも多いので、挑発から全抜きを狙える展開も多いです。パワーウィップと選択。
その他にも、パッチラゴンやウオノラゴンに刺さる「げきりん」や、パッチラゴンなどのデンキに刺さる「じしん」などの技も候補には上がりますが、基本的には挙げたこれらの技から選択してあげるといいと思います。
「パワーウィップ」と「ちょうはつ」の枠はどちらも強力な4枠目となり得るので、構築と相談して決めるといいかと思います。
ダメージ計算
・たきのぼり
B4振りドリュウズ:117.8%~ (確定1発)
H4振りトゲキッス:47.2~56.5% (雨+龍舞状態で確定)
・パワーウィップ
H252ミトム:87.8~104.4% (低乱数1発)
・ダイストリーム(たきのぼりベース)
H252ミミッキュ:87.6%~ (化けの皮ダメージ込みで確定)
HB特化カビゴン:41.5~49.4% (次の雨ダイストリームで確定)
・ダイジェット(とびはねるベース)
B4ドラパルト:90.7~107.3% (中乱数1発)
H4トゲキッス:77.0~91.3% (ダイマ状態に対して確定3発)
・ダイソウゲン(パワーウィップベース)
B4ラプラス:99.5~117.0% (最低乱数以外1発)
・被ダメ(物理技はすべていかくによるA1段階下降込み)
A252いのちのたま持ちギャラドスのダイジェット:59.6~71.7%
A252いのちのたま持ちミミッキュのダイフェアリー:47.6~57.0%
A252ドラパルトのダイホロウ:44.5~53.4%
C252トゲキッスのダイジェット:54.9~64.9% (こちらもダイマックスで確定4発)
C特化ラプラスのダイサンダー(かみなりベース):140.3~165.4%(こちらもダイマックスで確定耐え)
C特化FCロトムの10まんボルト:152.8~182.1% (ダイマックスで確定耐え)
C特化ドラパルトの10まんボルト:92.1~108.9%
さすがにダイマックス技に後出しからは厳しいですが、対面でのダイマックスであれば抜群を突かれない限りかなり強気に撃ち合うことが出来ます。
この型のデメリット
ここまでサイクル戦への適応力と、抜きエース運用も可能な器用さを取り上げてきました。一見この型が非常に優秀なように見えますが、もちろん話はそう簡単ではありません。
器用なゆえに、器用貧乏な点が少し見受けられてしまいます。サイクル適正ではHBに寄せた方が優秀ですし、抜きエース運用であればASの自信過剰型に「いのちのたま」や「ラムのみ」などを持たせた方が優秀です。これはしょうがないですね…。
そのため、このポケモンをフルに活かすためには、周りを相性のいいポケモンで固めてあげることがオススメです。 それに関してはこの後の項目にて記述していきたいと思います。
運用方法
基本的にはサイクル内で有利な相手に繰り出していきます。刺さっていれば初手に投げても強いポケモンです。
サイクルを回しつつ相手のポケモンの型を見極めていき、ギャラドスが刺さっていると分かればダイマックスから全抜きを狙っていきましょう。
逆に、選出したがギャラドスでは全抜きを狙えないと判断した場合は少し雑に扱っても大丈夫です。ただ、特性「いかく」はHPが1でも残っていれば発動できる強特性なので、クッションとして残しておくといったプレイングも時には重要になります。
相性のいいポケモン
ナットレイ
いわゆるギャラナットと言われる並びです。ギャラドスが抜群を取られてしまう電気、岩技をナットレイで受け、ナットレイが苦手な炎格闘をギャラドスで受けます。
ナットレイの技「やどりきのタネ」によってギャラドスの繰り出し性能も上昇するため回復技を持ち合わせていないギャラドスとの縦関係は抜群です。
ヒートロトム(ヒトム)
ギャラドスが苦手な電気技を受けることが出来る電気枠です。このポケモンはトゲキッスのメイン技を軒並み半減にできるため、トゲキッスに強いという点が非常に評価が高いです。
相手のウォッシュロトムに一貫を取られてしまうので気を付けましょう。それこそ上記のナットレイとの組み合わせも非常に強力です。いわゆるヒトムナットと言われるサイクル構築ですね。
おわりに
今回はHAベースのオボンギャラドスを紹介させていただきました。抜きエース運用だけでなくサイクル戦にも適応したこの型は使い方は若干難しいものの、非常に汎用性が高く強いと思っています。
Sをもう少し早くしたり、あるいはAを削ってもう少し耐久に回したりと色々と器用に調整もできると思いますので、構築によって数値をいじって採用を検討してみてください。
それでは!